しぐさ・生態 2024.05.19

絶対にやってはいけない、犬のあま噛みグセを悪化させる「NG対応」

絶対にやってはいけない、犬のあま噛みは早めに直す!原因としつけのポイントについて

愛犬のあま噛みグセがひどくなったと感じたことはありませんか?

愛犬の噛み癖は早めに直さないと様々なトラブルに繋がります。

じつはそれ、飼い主さんの何気ない言動が原因かもしれません。

愛犬の噛み癖が直らず、
困っている飼い主さんは必見の情報ですので、

これから飼い始める方も、
ぜひ参考にしてみてください。

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犬の噛み癖を直さないことで起きるトラブル

犬の噛み癖を直さないことで起きるトラブル

犬は子犬の頃に飼い主さんの靴を噛んだり、
家具の角を噛んだりとたくさんのイタズラをしますが、

そのまま噛み癖を直さずにいると、
下記のような事態が起こるかもしれません。

飼い主さんや周囲の人にケガをさせてしまう可能性がある

子犬の間は噛まれても
甘噛み程度で済むこともありますが、
成長するとそうはいきません。

何針も縫うような
大ケガを負ってしまう実例もあるのです。

散歩中やおでかけ先で他人に噛み付いてしまった場合は、
過失傷害罪に問われることもあり、
治療費や損害賠償を請求されることも十分に考えられます。

日頃のお手入れが難しくなる

ブラッシングや爪切りなどのケアを
しようとしても噛まれてしまうため、
十分なお手入れができません。

噛み癖のついている犬の場合、
トリミングサロンで断られることもあります。

物や家具などを壊す

飼い主さんの洋服や靴、
家具などが傷つくこともトラブルのひとつです。

室内飼いの場合、特にテーブルや椅子の脚、
ソファやクッションなども破れ、使用できなくなることもあります。

犬の噛み癖に多い原因

犬の噛み癖に多い原因

噛み癖の原因はひとつではありませんので、
原因に合った対処法を選びましょう。

ここでは、主な原因を3つ挙げてご説明します。

歯茎が痒(かゆ)い

歯茎が痒(かゆ)い

乳歯から永久歯に生え変わる
生後4ヶ月齢~10ヶ月齢になると、犬は歯茎が痒くなります

この痒さを解消するために、物を噛んだり、
時には人の腕や足を噛んだりします。

歯が生え変われば痒さは消えますが、
噛み癖だけが残ってしまう犬も目立ちます。

飼い主さんの気を引きたい・遊んで欲しい

飼い主さんの気を引きたい・遊んで欲しい

飼い主さんに構って欲しくて、
甘噛みをすることもあります。

成長とともに自然に直るだろうと放っておくと
「噛めば飼い主さんが遊んでくれる、楽しんでくれる」と勘違いしてしまいます。

ストレスが溜まっている

ストレスが溜まっている

ストレス解消のために、
自分の周りにあるものを手当たり次第に噛む犬もいます。

とにかく何かを噛みたいという
退屈しのぎのケースも少なくありません。

自分の体やしっぽを噛み、皮膚炎にかかってしまう
ひどい事例もあるので、注意が必要でしょう。

愛犬の噛み癖の対処法

愛犬の噛み癖の対処法

ここから具体的なしつけ方法や対処法を原因別でご紹介します。

愛犬の目線に立ちながら、無理がない方法を選んでいきましょう。

歯茎の痒みが原因の場合の対処法

歯茎の痒みが原因の場合の対処法

歯の生え変わりによる
歯茎の痒みは避けようがないので、

長時間噛めるおもちゃを与えることが最適です。

噛めるおもちゃがないと、周囲にある布製品、家具、
飼い主さんを噛んでしまいます
ので、

歯が生え終わるまでは、自由に噛んでも
良いおもちゃを周りに置いてあげるよう意識してみてください。

人の気を引こうとしているときの対処法

人の気を引こうとしているときの対処法

腕、足、洋服などを噛まれた場合には、
大きな声や興奮した声で叱ると、
愛犬は「遊んでもらえている・喜んでいる」と勘違いすることもあるので、
噛んだ瞬間に「痛い」「やめて」などのシンプルな言葉で、冷静に叱ることをおすすめします

また、毎回違う言い方で叱ると
犬も混乱してしまうので、言葉は家族内で統一しましょう。

それでも噛むことをやめない場合には、愛犬と目線を合わせず、
すぐに部屋から出るようにしてください。

遊びの途中で噛んでくる場合も、
噛まれた時点で遊びを中断し、愛犬を無視しましょう。

「噛んだら遊びが終わってしまう、飼い主さんがいなくなる」と学習させることが肝心です。

ストレスが溜まっているときの対処法

ストレスが溜まっているときの対処法

成犬になったのに、布製品や家具を噛んでしまう場合には、
愛犬が運動不足またはストレスが溜まっていると考えられます。

そんな時には、思い切り体を動かし、
気晴らしをさせましょう。

その中でも生活に取り入れやすいのは、
散歩の回数を増やすことでしょう。

散歩には日光浴の効果もあるので、
心身ともに健康になれる近道です。

外に出て体を動かし、ストレスを解消させてあげましょう。

悪天候などで十分な散歩ができない場合には、
愛犬が噛んでもよい物を用意し、運動をさせましょう

噛むという行動は犬にとって、とても良い全身運動になりますので、
愛犬が奥歯を使いしっかり噛める、
少し大きめのガムや引っ張り合えるヒモのおもちゃを用意してあげましょう

ついついしてしましがちなNG対応

【NG対応1】噛まれたとき「痛い! 痛い!」などと大騒ぎする

ついついしてしましがちなNG対応

飼い主さんの声に触発されて、もっと噛むように

噛まれたときに飼い主さんが大げさに騒ぐと、
愛犬は「反応が楽しい!」「かまってくれた!」などと感じ、
もっと噛むようになってしまいます。

騒ぐだけでなく、手で払ったりすることも
噛みグセをあおりがちです。

【GOOD対応】静かに手を引いて、それ以上噛まれないようにする

手を噛まれたのなら、
グッと我慢してその手をそっと引いて隠し、
それ以上噛まれないようにしてください。

しつこく噛もうとする場合は無言で立ち上がり、
犬から離れましょう。

【NG対応2】手を噛ませて遊んでいる

【NG対応2】手を噛ませて遊んでいる

素手でなくても手を噛ませれば噛みグセが悪化

たとえば手におもちゃをはめてそれを噛ませて遊んでいると、
愛犬にとって「手=噛んでいいもの」になってしまいます。

そのため、おもちゃをつけていないときでも、
手を狙って噛んでくるように。

【GOOD対応】大きいおもちゃで引っ張りっこをする

手が噛まれにくい大きめのものや、
長さのあるおもちゃで遊ぶのがおすすめです。

おもちゃの端を持って引っ張りっこをすれば、
手を噛ませずにすみます。

【NG対応3】犬の頭上からなでようとする

【NG対応3】犬の頭上からなでようとする

「じゃれたい!」「やめて!」と感じて、噛んでしまう

愛犬をなでようとして頭上から手を出すと、
ひらひらと動く手を反射的に追いたくなったり、
手が迫りくるようで怖かったりして、
思わず噛んでしまう犬も。

繰り返せば、手を噛むことが
習慣になってしまいます。

【GOOD対応】興奮させにくく嫌がりにくい胸元をなでる

愛犬をなでるのなら、胸元がおすすめ。

愛犬に圧迫感を与えないよう低い位置から手を出し、
興奮させないようゆっくりやさしくなでましょう。

【NG対応4】家具を噛んでいるとき、おやつを与えて止める

【NG対応4】家具を噛んでいるとき、おやつを与えて止める

家具を噛めばおやつがもらえると勘違い

家具や壁など噛まれたくないものを噛んでいるとき、
愛犬の気をそらせようとおやつを与えると、
「家具を噛めばおやつがもらえる」と誤って学習します。

噛みグセを助長してしまいます。

【GOOD対応】噛まれて困るものは片づけ、噛んでいいものは事前に与える

噛まれて困るものは事前に片づけるか、
バリケードのために柵を置いて。

噛んでいいおもちゃや犬用ガムを
あらかじめ出しておき、それを噛ませます。

このとき積極的にほめてください。

愛犬は「これを噛むといいんだ」と覚え、
家具などの噛みグセ改善につながります。

【NG対応5】袖口や裾が広がった服、飾りがついた服をよく着る

【NG対応5】袖口や裾が広がった服、飾りがついた服をよく着る

愛犬の好奇心をあおり、噛みグセを助長

目の前でユラユラ動く服を見て「じゃれたい!」「楽しそう!」と思い、
噛んでしまう犬は少なくありません。

スリッパを履いて愛犬の前をパタパタと歩くのも、
噛みたい気持ちをあおりがち。

いかがでしたか?
もし、思い当たる行動があったら、
まずは対応を変えてみましょう。

愛犬の噛みグセが劇的に改善するかもしれませんよ。

犬の噛み癖を直すときのしつけのポイント

噛み癖に限らず、しつけの際に気を付けるべき
ポイントを理由も含めて説明していきます。

実効性のあるしつけをするためにも、
ぜひ押さえておきましょう。

子犬のうちに直す

子犬のうちに直す

成犬になってからの噛み癖は、
なかなか矯正しづらいものです。

噛む力はもちろん、体全体の力が強くなってしまった後だと、
人間の大人でも抵抗が難しくなります。

そこまで痛みを感じない子犬の甘噛みのうちに、
人間に歯を立てること自体がやっては
いけないことだと覚えさせなければなりません。

大声を出したり叩いたりしない

大声を出したり叩いたりしない

大きな声で怒鳴ったり、愛犬の体を
叩いたりすることは絶対に控えましょう。

人間に対して恐怖心を感じるようになり、
警戒心や防衛反応から行為がさらにエスカレートする危険性があります。

たとえ愛犬が全面的に悪くても、感情のままに
怒ったら怯えてしまうだけです。

犬には態度で示さなければ伝わりません。

口輪はあくまで応急処置的な方法とする

口輪はあくまで応急処置的な方法とする

愛犬が人や物を噛まないようにするため口輪を利用してよいのは、 病院での診察や人に危害を与える恐れがあるときなど、
一時的にやむを得ない場合のみです。

なぜなら、口輪そのものに噛み癖を直す効果はないので、
日常的に装着していても愛犬の負担になるだけです。

ストレス増加により、噛み癖がさらに悪化することもあります。

また、開口範囲が狭まることによって水が飲みづらくなったり、
体の熱を十分に発散できず熱中症にかかりやすくなったりする面もあります。

暑い季節は特に、細心の注意を払って使用するようにしましょう。

噛み癖は直さなければならない「しつけ」のひとつ

成犬になっても噛み癖が直らないままだと、
取り返しのつかないようなトラブルが生じるかもしれません。

子犬のうちにしつけをしておくことが必要です。

それでもなかなかうまくいかない場合は、
獣医師やドッグトレーナーなどのプロに相談することをおすすめします。

愛犬と楽しく生活をするため、楽しいおでかけにするためにも
しっかりと噛み癖を直してあげましょう

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