健康・病気 2021年9月11日
人間同様、イヌのなかにもアレルギー体質の子がいます。 体を激しくかき続けたり、皮膚に炎症ができてなかなか治らなかったりする場合は、アレルギー反応を起こしている可能性が考えられます。 アレルギーの原因物質(アレルゲン)のひとつは食べ物。「アレルギーかな?」と思ったら、疑わしい食べ物を排除してみましょう。
アレルギーの代表的な症状は皮膚の疾患です。
やたらと体をかゆがる、異常にフケが出る、抜け毛が増える、顔の周囲(目や口、耳など)や股の内側などが赤くなる、
下痢や嘔吐が見られるといった様子を確認したら、アレルギーを疑うべきかもしれません。
アレルギーの原因がなんなのかは、検査をしないとはっきりわかりませんが、
アレルゲンになりがちな食べ物はあります。牛肉、鶏卵、乳製品、小麦、大豆などです。
アレルギー対策としては、使用する食材を限定した「除去食」や、
たんぱく質を分解して免疫システムに反応しないようにした「加水分解食」など、
低アレルゲンのドッグフードを与える方法があります。
でも、素人考えでアレルゲンに目星をつけて、そうしたフードをあげたとしても逆効果になることあるので、
必ず獣医師の指導にしたがって進めてください。
なお、低アレルゲンのドッグフードを与え始めてから効果が出るまで2〜3ヶ月かかることもあるので、長い目で様子を見てください。
白身に含まれているアビジンを摂取し続けると、アレルギーになりがちです(アビジンはゆでると不活性化します)。コレステロールも多いため、シニア犬は避けたいところ。たんぱく質だけを摂取したいなら、ゆでた白身を細かく刻んでフードに混ぜましょう。
グルテンがたくさん含まれています。グルテンを消化しにくいわんこがたまにいて、食べ続けているとアレルギーを誘発することもあります。
栄養価は高いのですが、タンパク質が多いため、アレルギー反応を起こしやすいといわれています。
牛乳をはじめとする乳製品にアレルギー反応を示すわんこがいて、主に皮膚に症状が現れます。さらに下痢や嘔吐などを起こす子も見られます。
肉類のなかで、わんこが最もアレルギー反応を起こしやすいといわれており、通常のフードにはあまり入っていません。
そのため、アレルギーが出たときにチェックの対象になりやすい傾向があります。
アレルゲンになるのは食べ物だけではありません。
首輪、服、毛布、カーペット、ソファーなど、わんこが身につけるものや体にふれるものによって、アレルギー反応が引き起こされることもあります。