ライフスタイル 2024年2月5日
愛犬を見ていると「いつもとちょっと違う」と思う気づきが病気の早期発見に繋がり、愛犬と長生きできるきっかけとなります。
愛犬が「怪我したよ」「調子が悪いよ」と言ってくれたら良いですが
本来動物は不調を受け入れてうまく自分で解決しようとします。
毎日一緒にいるのに愛犬の不調を見逃してしまうこともあるでしょう。
ずっと一緒にいたいからこそ、愛犬のサインを見逃さないよう参考にしてください。
犬は人より成長するスピードが速く、生後2年前後で成犬になります。
その後は人間換算で年に4〜7歳ずつ歳をとります。
犬の平均寿命は小、中型犬で15歳前後、大型犬は10歳前後。小動物に比べると犬は長寿ですが、それでも人間ように60年以上も長生きできません。大型犬は7年目くらいから、小、中型犬は9〜10年目あたりから老化がはじまり、外見や身体機能に衰えがでてきます。
中型犬は13年目あたりから人間でいう70歳、高齢犬と言えるでしょう。食も細くなり、運動機能や免疫力も低下し、病気になりやすくなります。
老化のサインを見逃さず、愛犬の体調に合わせて食事や生活を整えてあげることが大切です。老化は止められません。家族のケアで遅らせることはできるので、長生きにしてもらえるようにサポートしていきましょう。
小、中型犬は約1年半、大型犬は約2年で成犬になります。好奇心旺盛なのでケガなどアクシデントに注意しましょう。
2カ月をすぎると飼い主さんが入手できるように。まずは動物病院で健康診断を受けましょう、先天性の疾患がないか確認も必要です。
3〜4カ月頃までがいろいろな物事に慣れるのに最適な時期なので、獣医師やドッグトレーナーに相談しながら室内や屋外でさまざまな経験を積ませることが重要です。
成犬になり、犬が持つ性格や個性がわかるようになります。愛犬にあった生活をさせ、ストレスを与えないようにしましょう。
しかし、あまりわがままにならないように、しつけもしましょう。
生まれて10年近くたつと、愛犬にも衰えが見えてきます。毛の色が薄くなったり老犬風の見た目になり、目や足が悪くなったり、耳が遠くなったり老化がみえるようになります。
内臓機能が低下するので食事に配慮を。病気になることも増えるので、定期的な健康診断で早期発見を目指してください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | |
---|---|---|
小型犬 | 大型犬 | |
1ヶ月 | 1歳 | 1歳 |
3ヶ月 | 5歳 | 2歳 |
6ヶ月 | 9歳 | 6歳 |
1歳 | 15歳 | 12歳 |
2歳 | 24歳 | 19歳 |
3年 | 28歳 | 26歳 |
4年 | 32歳 | 33歳 |
5年 | 36歳 | 40歳 |
6年 | 40歳 | 47歳 |
7年 | 44歳 | 54歳 |
10年 | 56歳 | 75歳 |
12年 | 64歳 | 89歳 |
15年 | 76歳 | 110歳 |
【24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢】
1歳で人間に換算すると20歳程度になり、その後は、1年ごとに人間の4年分成長する計算方法。2歳では人の24歳、3歳からは1年につき4歳ずつ年を重ねます。
【12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢】
1歳で人の12歳、2歳以降は1年につき7歳ずつ成長する計算方法。2歳以降は小型犬・中型犬より成長スピードが速くなり、人間の7倍のスピードで年を重ねます。
犬が体をかくことは、珍しいことではありませんが、かゆみが治まらず、かきむしって脱毛するなど、ほかの症状が見られるようになったら、かゆみの原因である可能性があります。
皮膚に発疹があり、足でボリボリ掻いて痒そうにしていたら、おそらく皮膚炎です。
なかには外見上は問題ないのに、ストレスから異常にかゆみを訴えることがあります。
皮膚そのものに異常がないから放置すると、いずれは掻いて壊してしまうこともあります。
異変を感じたら、動物病院で診断してもらいましょう。
ノミやダニの可能性もあるので、草むらや河川敷、公園など散歩コースに入っている子は普段から予防が必要です。
ストレスによる皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、ノミ・ダニなど
抜け毛の原因は老化や換毛という単純な理由もあれば、
アトピーやアレルギーによるもの、真菌(カビ)や細菌性の皮膚炎、ホルモンや甲状腺など内分泌性の疾患によるものもあります。
かゆみがある、脱毛以外の疾患、10円ハゲのような円形脱毛などから、総合的に判断して
異様な量の抜け毛なら早めに相談しましょう。
アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、真菌性・細菌性皮膚炎、内分泌性疾患など
暖かくなると、愛犬のノミ・ダニが心配になります。普段からきれいにして虫が付かないように、また、早く発見できるようにブラッシングだけでも毎日できると良いですね。
また、体が汚れたままだと、どんどん汚れが上書きされ雑菌が繁殖してしまいます。
雑菌が繁殖すると皮膚病にもなりやすいですし、雑菌が繁殖するとニオイのもとにもなります。
また、毛が長い子はブラッシングをしないとすぐに毛玉になってしまい、毛玉をそのまま放置していると、炎症などの原因にもなりかねません。
毛玉や不要な毛を除去する事で、皮膚トラブルを回避することもできます。
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犬には多少の匂いがありますが、急に匂いがきつくなってきてから、初期の皮膚炎の可能性があります。
耳、足、肛門付近を中心に、炎症などが起こっていないか確認してみてください。
酸っぱいニオイを発する病気、脂漏性皮膚炎は先天性によるものと、マラセチアを代表する菌や寄生虫によるものなどがありますが、激しいかゆみや体臭、ベタつき、フケ、脱毛、発疹、紅斑、かさぶたなどさまざまな症状が現れます。
体臭が強くなるのも特徴のひとつで、酸っぱく油っぽいような独特のニオイがします。
高温多湿の時期に発症することも多いことから、「最近体臭が強くなったな」で片づけてしまい発見が遅れることも多い病気です。
酷いかゆみが特徴で、出血するまでかき続けてしまうことも多いです。 明らかにおかしい症状がみられるのであれば、なるべく早めに動物病院で受診・診察を受けてあげましょう。
皮膚病、指間炎
不快なかゆみやフケの予防に便利な、犬用薬用シャンプー。アトピーや膿皮症のような皮膚疾患にかかることもあるデリケートな犬の肌を健康に保つために愛犬にあったシャンプーを選ぶことも重要です。
犬の皮膚は人間と比べて薄くデリケートなうえに、体温が高く被毛で覆われているためトラブルが起こりやすい特徴があります。
愛犬の皮膚の状態や体質をよく考慮して、ぴったりの犬用薬用シャンプーでバスタイムを楽しみましょう。
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犬の牙や爪によってできた傷は、細菌感染によりひどい化膿をもたらすことがあります。
とくに胴体の傷はまれに内臓にまで達して、死に至る場合があるので早めに受診しましょう。
また、足の裏は散歩の負担によって高い確率で指間炎(指の間の細菌性の炎症)を越こします。普段から重点的に傷があるか確認しておくと安心です。
細菌性皮膚炎、趾間炎
高温多湿の日本の夏は、純血種が皮膚疾患になりやすいです。
なかでも長毛種で皮膚が弱い洋犬や、もともと涼しい場所で暮らしていた犬種は、皮膚疾患にかかりやすい傾向があります。
垂れ耳の場合、外耳炎を起こしやすく、鼻が低い犬種(短吻種)はシワの中が皮膚炎を起こしやすいので、皮膚が荒れていないかどうか常に確認しましょう。
外耳炎、皮膚炎など
外耳炎に限らず、愛犬の耳のケアは健康を守るための大切なケアの一つです。
犬の耳掃除をする頻度の目安は、1週間〜10日に1回です。
犬種や季節によっても頻度が異なるので、愛犬の耳の汚れ具合を都度確認して、耳垢の汚れが目立ってきたら耳掃除をするよう心掛けましょう。下記の記事では愛犬の耳掃除に役立つグッズをご紹介しています。
犬用耳掃除グッズのおすすめ人気ランキング!洗浄液が人気!お手入れの仕方や頻度も解説
コッカースパニエルは皮膚がデリケートな長毛種のため、皮膚炎にかかりやすい犬種です。垂れ耳で外耳炎になりやすいため、健康を守るための大切に耳のケアも行いましょう。
パグは鼻が低い代表的な犬種です。顔のシワの中で細菌が繁殖しやすいため、皮膚炎を起こさないように普段からケアしましょう。
ジャックラッセルテリアは非常に皮膚がデリケートな犬種です。皮膚や生活環境を清潔に保ち、発疹ができていないか確認しましょう。
生活環境を清潔に保つのに空気洗浄器はニオイや抜け毛、フケを一掃してくれます。
売れ筋上位のペット向け空気清浄機を比較して、おすすめの空気清浄機をご紹介します。空気清浄機の選び方もあわせて解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
犬・ペット向け空気清浄機のおすすめ人気ランキング【気になるニオイや抜け毛対策に】
成犬になると基礎代謝が落ち、食べ過ぎや運動不足から肥満になります。徐々に太っていくため毎日生活していると中々気づきにくいようです。
犬種や個体によって必要カロリーが違う場合もあるため、目安に限らず散歩などの運動量、体調なども考慮して与える量を調整してあげてください。
肥満は糖尿病など様々な病気につながります。去勢・避妊手術をすると太りやすくなります。
肥満、糖尿病など
安静にしているときに必要なエネルギー量は簡易式を利用して体重から計算することができます。
安静時のエネルギー要求量(RER)(キロカロリー)=体重(kg)×30+70
※体重が2〜45kgの場合のみ計算可能
毎日の生活にエネルギー量は成長段階や運動量にあわせて係数をかけて計算することができます。
1日当たりのエネルギー要求量(DER)(キロカロリー)=RER×係数
※係数は、成長段階や運動量によって変わります。
BCSは見た目と触った状態から、体型(脂肪のつき具合)を5段階で評価したものです。
BCS1:痩せ | 肋骨、 腰椎、骨盤が外から容易に見える。 触っても脂肪が分からない。腰のくびれと腹部の吊り上がりが顕著。 |
BCS2:やや痩せ | 肋骨が容易に触る。上から見て腰のくびれは顕著で、腹部の吊り上がりも明瞭。 |
BCS3:理想的 | 過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨が触れる。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが見られる。 横から見て腹部の吊り上がりが見られる。 |
BCS4:やや肥満 | 脂肪の沈着はやや多いが、肋骨は触れる。上から見て腰のくびれは見られるが、顕著では ない。腹部の吊り上がりはやや見られる。 |
BCS5:肥満 | 厚い脂肪におおわれて肋骨が容易に触れない。 腰椎や尾根部にも脂肪が沈着。腰のくびれはないか、ほとんど見られない。 腹部の吊り上がりは見られないか、むしろ垂れ下がっている。 |
太っていないのにお腹だけパンパンに張っていたら、循環障害などによる腹水貯留や子宮蓄膿症、内臓系の腫瘍や宿便などさまざまな可能性が考えられます。
脂肪がついた肥満とは違い、腹水はタプタプと波打つ感触です。
気づいたら病院に行きましょう。長毛種はお腹の張りに気づきにくいので毎日のスキンシップで確かめましょう。
腹水貯蓄、腫瘍、宿便、子宮蓄膿症など
水をたくさん飲んでおしっこを出すことは、多飲多尿の原因で腎機能の低下、子宮蓄膿症にホルモン異常、糖尿病などの原因が考えられます。
無理に水を飲む量を減らすと命に関わることがあるので、個人の判断で減らすことはやめましょう。
愛犬の普段どのぐらい量を飲んでいるのか量を測って獣医師に見てもらってください。
糖尿病、子宮蓄膿症、慢性腎不全、ホルモン異常など
1日(24時間)の飲水量は(80〜100ml)×体重(kg)で計算できます。
食べ物に含まれる水分量も加味して判断するのと個体差、季節によっても量が違う場合も多いので、目安に達していなくても、数値に近いかなと思ったら獣医師に相談してください。
多尿の基準は、尿の量(40〜50ml)×体重(kg)で計算できます。10kgの成犬なら、400〜500mlの尿量があると多尿です。
足をかばって歩いているときは、肉球の損傷(ケガ、やけど)や趾間炎(指の間に細菌性の炎症)などの外傷性のものか、関節炎・ねんざなどの内部疾患の可能性があります。
肉球や指の間に傷がないか確認しましょう。趾間炎は足をかばう行動を伴わない場合もあるため、足に腫れや傷がないか見てみてください。
肉球の損傷、趾間炎、関節炎・ねんざなど
肉球は暑いアスファルトでやけどすることが多い部位です。夏の散歩の際は、地面の温度チェックをしましょう。もしやけどしてしまった場合は、患部を冷やして様子を見ましょう。
患部は清潔なガーゼやタオルで保護し、動物病院を受診しましょう。
暑くなってきたら要注意!犬の夏の散歩に適した時間はいつ?熱中症・やけど対策
犬の足裏の皮膚が乾燥やひび割れなどしている場合は肉球クリームでしっかり保湿し、柔らかく快適な状態を保ちましょう。
日常の保湿に使うものと、特に乾燥やひび割れがある場合に使うものは異なるので、愛犬にあった犬用クリームをみつけてください。
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足を引きずる原因にもいろいrな理由があります。趾間炎やねんざ、骨折、関節炎に加え、骨折や椎間板ヘルニアによる神経の異常、または腫瘍などがあります。
外傷も嫌がる様子があれば骨折の可能性もあります。外傷も嫌がる様子もない場合は、ほかの疾患が考えられますので、様子をみて写真を保存して病院に相談しましょう。
趾間炎、ねんざ、関節炎、骨折・椎間板ヘルニア、腫瘍など
床が滑りやすいと足や腰に負担をかけ、背骨にダメージを与えます。
フローリングの床にはカーペットやマットを敷くなどして愛犬が歩くときに負担にならないようにしましょう。
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いつも通り愛犬を抱っこする時に「キャン!」と悲鳴をあげることがちょくちょく。
痛がって鳴く、階段の登り降りをいやがるなどのサインは、椎間板ヘルニアの初期症状かもしれません。
そんな時は腰のあたりをさすってあげてください。痛がるようなら要注意です!
ダックスフンドなどの胴長短足の犬種全般に起こりやすい症状ですが、どの犬種でも発症の可能性があります。
肥満も原因のひとつです。後ろに足を投げ出して座るようになったらかなり症状が進んでいるので要注意です。
首や腰の椎間板ヘルニア、脱臼、関節炎、神経痛、内臓疾患など
ペットステップ、ペットスロープ(ドッグステップ、犬用階段)は犬の足腰の健康維持をサポートするアイテムです。
ダックスフンドやトイプードルなどの小型犬をはじめ、老犬の大型犬がソファーやベッドに乗り降りする際に必ず購入した方がいいでしょう。
犬用ペットステップ・ペットスロープの売れ筋ランキング!機能性を重視して愛犬のサイズに合うものを選ぶ