しぐさ・生態 2022年2月23日
愛犬のしぐさの中にはさまざまな気持ちが隠されています。
飼い主さんが「こんな気持ちなのかな?」と思っていたことが、
じつは全く違う気持ちや理由でしていることも。
今回は、愛犬がするしぐさに隠された
意外な気持ちについて教えていただきました。
床などのニオイをかいだあとにみせる鼻をフンッと鳴らすしぐさは、
今嗅いだニオイをリセットするためにしているしぐさ。
なんとなく気になるニオイがあり嗅いでみたけれど、
大したニオイではなかったため、
嗅いだニオイの情報を消去するためにするしぐさだったのです。
排泄したあとに後ろ足で土などを蹴るしぐさがありますが、
このしぐさはニオイを隠しているのではなく、
自分のニオイをつけるしぐさだったのです。
犬が蹴っているしぐさをよくみると、土などは排泄物にかけているのではなく、
そのまわりの土を蹴っていることがわかります。
これは、マーキングの行為の一種で、
土などを蹴ることで自分のニオイを拡散し、
視覚的にも自分の縄張りだということをまわりに主張しているのです。
飼い主さんのことを噛んでしまったあとに
ペロペロとなめるしぐさを見たことはありますか?
反省しているのかなと思いきや、
じつは敵意がないことをあらわしているしぐさだったのです。
噛んでしまったあとの飼い主さんの嫌な反応を察し、
その場を取りつくろうとする気持ちも。
「なんであんなことをしてしまったのかな。わからないなぁ」という気持ちを示しているようです。
犬が首をかしげるのは、考えているからではなく、
聞こえている音がどんな音かもっと聞きたいから。
犬の聴覚は人よりも優れているため、
人には聞こえない周波数の音や、はるか遠くの音が聞こえていることもあります。
犬が首をかしげているのは、何かの音が聞こえていて、
耳の方向を変えることでその音を正確によく聞き取ろうとしているのです。
愛犬の気になっていたしぐさが、
こんな気持ちだったのか!と意外なものもあったのではないでしょうか。
愛犬の気持ちをよく知り、
より愛犬に寄り添って生活をしていきたいですね。