しぐさ・生態 2023.01.12
重要な項目からチェックしてみてください!
顔をよく見て、目やにが多くないか、
耳の中が汚れていて耳アカがないかなど
チェックしましよう。
また、身体全体を見て、
被毛に変色している部分があったり、
毛が少なくなっていたりすることは、
清潔に育っていない可能性もあります。
やさしく抱き上げてみたときに、
緊張のあまり硬直したり、
手足をバタバタさせたりしないかチェック。
こうした状態がすぐに収まればとくに問題はありません。
生まれつき腸が丈夫でなく、
飼育環境の悪さから感染などにより
軟便や下痢をしている子犬がいます。
ただれていたりせず、きれいかどうか
チェックしましょう。
子犬は通常、好寄心旺盛で活発です。
呼んだときに駆け寄ってくるか
どうかチェックしましょう、
反応がない場合は、体調が悪いか
人間を怖がっているのかもしれません。
同じ場所を回り続けたり、
身体の同じ場所をなめ続けたりといった
常同行動が見られないかチェック。
こうした行動があるわんこは、
何らかの不安やストレスを抱えています。
100%健康なわんこを迎えられるとは限りません。
ここで紹介するのは、できるだけリスクを低くするためのチェックポイントとなります。
順位が高いほど重要度も高くなりますので、
参考にしてください。
重要な項目からチェックしてみてください!
オスのマーキングは去勢等(時期やしつけの影響もある)で防げる可能性もありますが、
そのリスクを避けるためメスを選ぶ人もいます。
メスには年1〜2回ヒートがあり、
その間はおむつが必要に。
避妊手術をすればなくなりますが、
「メスの避妊手術のほうが負担が大きいから」と
オスを選ぶ人もいます。
やんちゃで甘えん坊です!
多くの犬種でオスはメスに比べて大きくなります。
大型犬の場合はとくに筋肉質で力が強くなるため、
大人になってからも
お世話ができるかを考えてみたほうが良いでしょう。
オスの魅力はやんちゃで甘えん坊なところ。
成長しても甘えてほしい人に向いています。
顔つきも性格もやさしい
個体差はありますが、メスはオスにくらべると
落ち着いていてやさしい傾向があります。
顔つきもやさしく遊ぶときもオスほど激しくないため、
中には初心者向きという意見も。
また、可愛い洋服でおしゃれをさせたくて
メスを選ぶ人もいるようです。
一般的には、オスよりもやさしくて
落ち着いているメスの方が初心者向きといわれています。
しかし、個体差があってメスでも気が強いわんこもいるため、一概にはいえません。
めくって、ニオイをたしかめ、耳の中を覗いてみましょう。
耳の中が汚れていないか異臭がしないか確認。
黒い耳アカがあったら耳ダニの可能性もあります。
犬にかゆがる様子がなく少しニオイがする、少しの耳アカ程度ならば、
洗浄液を使って犬の耳をキレイにして観察しましょう。
洗浄すれば菌の繁殖を押さえて、外耳炎の予防になります。
しかし下記のような状態は、すでに外耳炎、もしくは他の耳の病気になっている可能性があるので、獣医師の診察を受けてください。
目が赤いと結膜炎を起こしている場合があります。
多量の目やには、感染症のサインの可能性も。
目ヤニは、起きた後に少し出る程度ならば正常です。
健康な状態でも、ほこりやまつげなどが目に入って一時的に涙が出て、目ヤニが多く出る場合がありますが、
その時は目薬(犬猫用目薬、または、人間用の防腐剤等の含まれていない人工涙液タイプの目薬)で洗い流して、
丁寧に涙をふいて様子をみてください。
しかし、下記のような状態は、結膜炎、角膜炎、流涙症(りゅうるいしょう)などに
なっている可能性があるので、獣医師に診てもらいましょう。
歯の咬み合わせも非常に大切になります。
下顎が小さいことは全ての犬種で欠点です。
口から少しニオイがする、歯垢がついている程度の状態なら、
歯磨きを行うことで、口の中の状態を健康に保ち、歯周病を防ぐことができます。
まずは、愛犬を慣らして、毎日歯磨きするのがオススメです。
しかし、しっかりと歯石がついていたり、不快なニオイがある場合は、
歯周病になっている可能性があります。
また、歯茎が赤い場合は、歯肉炎、口内炎や腫瘍なども考えられるので、
早めに動物病院で診てもらいましょう。
また、歯石などがないのに、口から異臭がする場合は、肝臓や腎臓に異常も考えられます。
適度に湿っていればOKですが、
鼻水や鼻の周りが汚れている場合は
何かに感染している可能性も。
咳やくしゃみがでていないか、呼吸は正常かなど落ち着いている状態で様子をみましょう。
くしゃみや咳なども単発性のもので、その後元気に過ごし食欲もあるのなら、そのまま様子を観察しましょう。
しかし、くしゃみを繰り返す、頻繁に咳をする、たくさん鼻水が出ている場合は、感染性の疾患や、呼吸器系の疾患、アレルギー、鼻腔内異物、腫瘍、歯の疾患など、
さまざまな病気が考えられるので、獣医師に診てもらいましょう。また、心臓病などで咳が出ることもあります。
人間の風邪に似た症状ですが、犬ジステンパーや犬伝染性気管・気管支炎(ケンネル・コフ)の場合、放置していると死に至る危険もあります。どちらも、混合ワクチンの接種で予防できるので、年1回の接種をオススメします。
運動など、激しく体を動かした後に、息があがるのは当然です。
口をあけて、ハァハァするのは、水分の蒸発と放熱を行っているからで、水分補給をして、
しばらくすると落ち着くのが一般的です。
しかし、熱中症などの場合は、すぐに対策が必要ですし、思い当たる節がないのに息が荒い、
舌や唇の色がおかしい、ヒューヒューゼーゼーなどの呼吸の音が聞こえる場合は、何らかの病気が疑われます。
体全体をやさしくなでながら、腫れやしこり、イボなどがないかチェックしましょう。
おなかが膨れていても、明らかな食べ過ぎの場合は、一時的なもので、時間がたてば元にもどります。
しかし、それ以外の場合は病気のサインかもしれません。おなかが膨らむ原因には、臓器そのものが大きくなっている場合があり、胃拡張胃捻転症候群(いかくちょういねんてんしょうこうぐん)や腹腔内腫瘍(ふくくうないしゅよう)、雌の場合は子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)や子宮水腫(しきゅうすいしゅ)の可能性も考えられます。
また、循環器疾患、泌尿器疾患や、肝疾患などで腹水が溜まっていたりすることもありますので、安易に考えず早めに動物病院で診てもらいましょう。
犬も高齢になると皮膚腫瘍ができやすくなります。
特に乳腺にしこりがある場合は、乳腺腫瘍が疑われます。雌だけでなくまれに雄にも発生する病気なので、雄でも注意してください。
また、ホクロやイボに見えるものの中には、マダニの吸着もあります。マダニは犬の体に吸着すると小豆大になり、 無理やり取ると牙が残って炎症を起こす原因になるので、動物病院で除去してもらいましょう。
さらに、マダニの場合は、犬の命に関わるバベシアと言う病気を媒介しますので、注意が必要です。 新たなイボやホクロのようなものを見かけた場合も、念のため獣医師に診てもらうと安心です。
普段は触っていても平気なのに、ある日突然、その場所を触ると逃げたり、怒るなど、嫌がるしぐさやいつもと違う反応を見せたのなら、その場所に痛みがあるかもしれません。
まずは、外傷や腫れなどがないか確認しましょう。目に見えない場合でも、打撲などの怪我や関節炎、椎間板の病気、さらに内臓の病気も疑われます。
特に背中を丸めて、じっとしていることが多い場合は、背骨や腹腔内に痛みがある可能性が高いので、速やかに動物病院で診察を受けましょう。
毛づやがない場合は栄養不足、
脱毛はストレスで同じ場所をなめているか
皮膚病の可能性があります。
掻くことが多いなど、かゆみを伴うしぐさを多くする場合は、ノミやダニなどの外部寄生虫の感染が疑われます。
毛を開いて、黒いゴマのようなものがついている場合、それがノミの糞である可能性も。
黒色の耳アカが多い場合は、耳ダニによる外耳炎かもしれません。
また、疥癬や毛包虫と言われるダニや、細菌や真菌などの感染、アレルギーなど、
ひどいかゆみを伴う皮膚病もあり、犬が爪を立てて掻くことにより、さらに皮膚を傷つけ、悪化する場合があります。
毎日の便の回数や状態、尿の回数や量、色をチェックしましょう。
下痢や軟便だからといって、病気とは限りません。
牛乳を飲んで下痢をする犬もいますし、フードを急に切り替えた時や、アレルギーやストレスで下痢をする場合もあります。
しかし、体力のない子犬や高齢犬の急性の下痢が悪化した場合、死亡することもあるのであなどらないでください。
子犬や高齢犬の下痢は、早めに診察を受けましょう。元気があり活発で食欲もある成犬の一時的な下痢や軟便は、
多くの場合ゴミ箱をあさったり、何かおかしなものを食べたり、飲んだりした場合も多いので、少し様子を観察して判断してください。
ただし、続く場合や他の症状がある時は、獣医師に診てもらいましょう。
また、慢性的な軟便で、痩せてくるような場合も動物病院での診察は不可欠です。
生まれつき身体の弱いわんこの場合、
一生通院が必要になる場合もあります。
家族として迎えたわんことは、
幸せに暮らしながら生涯をともにしたいもの。
そのためには、健康状態や性質を確認して選ぶことが大切です。
健康状態はわんこの行動やしぐさに現れます。
そのサインや、オスとメスとの身体の違いなどを知っておけば、選ぶ際の目安になるでしょう。
「目やにが多くないか」といった見た目のチェックだけでなく、身体にさわったりできれば一緒に遊びながら、
しぐさや行動を見てチェックすることも重要です。
ただし、分かりづらい病気などもあるため、
獣医師の健康チェックをクリアしているほうが良いでしょう。
一般の人が見ただけでは分からない
先天性の疾患もあります
初めてわんこを迎える人には犬の健康状態は、
なかなか分かりづらいもの。
そのため、獣医師の健康チェックをクリアしていることが
最低条件となります。子犬を購入する際は、
獣医師による健康診断書をもらうようにしましょう。