遊び・生活 2023年2月23日
季節が変わりだんだんと日差しが強くなってきました。
日差しが強くなると気になるのが「紫外線」ですね。
この紫外線は、私たち人だけでなく犬にもさまざまな影響をもたらします。
これから日差しが強くなるこの時期に、犬の紫外線対策をしっかりと覚えておきましょう。
じつは犬は人間より皮膚が薄くて
紫外線の影響を強く受けてしまいます。
サマーカットにしたいけど紫外線が心配
夏になると被毛を短く刈り込んだ「サマーカット」の犬を見かけますね。
一見涼しそうに見えますが、じつは皮膚に直射日光が当たるため、
かえって体温が上昇しやすくなります。
紫外線の影響も気になるところです。
とくに、紫外線が当たりやすい鼻と背中は要注意。
犬によっては短時間でも皮膚炎を引き起こしたり、
アレルギーのような症状が出ることもあります。
また、紫外線の影響というと上からというイメージがありますが、
地面からの照り返しでお腹周りや太ももの部分に皮膚炎を起こした事例も報告されています。
肉球のやけどなども含めると、
紫外線による影響で動物病院を訪れる犬はけして少なくありません。
紫外線は5月からだんだんと強くなり、6~9月頃がピークです。
人間と同じように、犬はどの部位も同じように
紫外線を浴び、日焼けするわけではありません。
そして、犬種によっても差があるのです。
どのような部位やどのような犬種が紫外線の影響を受けやすいのでしょうか?
目、耳の先、鼻や口周りなどは日光が当たりやすく、
特に鼻は紫外線の影響を最も受けやすい部位です。
また、下腹部や太ももの内側は、地面からの照り返しもあり、
皮膚が弱くデリケートなので、少量の紫外線でも影響を受けやすい部位 となります。
日差しが強いときは外に行くのを控えるなど時間帯で調整することをオススメします。
シングルコート(アンダーコートがない犬種)の犬種です。
犬種でいえば、白い犬やマルチーズ、ヨークシャー・テリア、チャイニーズ・クレステッドドッグや、アメリカン・テリアなどのヘアレスドッグは
毛が細く密集度が低い犬や短毛種は紫外線の影響を受けやすいので注意しましょう。
紫外線が犬に及ぼす影響をご紹介しましたが、
具体的な対策の一部を紹介します!
また、意外に盲点なのが“お腹へのケア”。
紫外線はコンクリートに当たると反射してお腹に当たります。
お腹に覆われている毛は少ないのでダメージが多くなります。
日差しの強い時間帯に散歩に行くのは控えましょう。
朝の10時~16時くらいまでは1日の内で紫外線が強い時間帯と言われています。
熱中症予防の面からも、この時間はできる限り避けてあげましょう。
また地面に熱が残っていることも多いので、
地面に手を当てて温度を確認したり犬用の靴を履かせることも大切です。
家に帰ったら、皮膚や毛に異常が出ていないかチェックしてあげましょう。
紫外線対策は、外だけではなく家の中でも必要です。
日光がよく当たるリビングや窓際で
くつろぐ犬も多いのではないでしょうか。
カーテンを紫外線対策できるものに変える、
紫外線を通さないフィルムを窓に貼るなど、家の中でも紫外線対策を取ってあげましょう。
犬用のUVケア商品も少しずつ増えて、
犬も人と同様に紫外線対策をとるという考え方が
少しずつ飼い主さんに浸透してきているように思います。
紫外線の影響はすぐに出なくても、年齢を重ねて出てくることもあります。
まだ紫外線対策をしたことがないという飼い主さんは、
今日から紫外線対策を始めてみませんか?