食べ物 2022年4月18日
少食、早食い……。
愛犬の食事に関するお悩みをもっているという
飼い主さんは多いのではないでしょうか。
じつは、飼い主さんの行動で助長させていることも。
しつけや健康面でよくないフードの食べさせ方について、
ご紹介していきます。
愛犬が小食である場合に飼い主さんが
やってしまいがちな行動です。
フードのパッケージに記載されている量を与えているのに、
全部食べてくれないとき、食べ残したフードを愛犬が食べるまでそのまま置いておくのはNGです。
「自分の好きなタイミングでいつでも食べられる」と愛犬が学習して、
食べムラが悪化しがち。衛生上もよくありません。
20〜30分様子を見て、食べきれなかったフードは下げましょう。
その後、2~3時間たったら、
残した分と同じ量のフードを与えてみてください。
食いつきをよくするために、
ドライフードにおやつや肉類のトッピングを
追加することで愛犬の食欲が一時的に改善することはありますが、
長い目で見るとおすすめできません。
犬は味やニオイが強いものを好みます。
おやつや肉などのトッピングを続けていると、
トッピングがないとドッグフードを食べなくなる可能性もあります。
まずドッグフードだけで食べられるように工夫しましょう。
食いつきをよくするための方法ですが、
一日の散歩(運動)量を増やすことも有効です。
いつもよりも散歩の時間を
10分~30分増やすだけでも食欲に変化がでることがあります。
健康にもよいので、試してみて下さい。
ちなみに、神経質な犬の場合は周囲の環境が気になって
食いつきに影響がでることもあります。
いつもと違う環境(場所)で
フードを与えることも試してみて下さい。
フードよりおやつが好きな犬は多いですが、
おやつが「主食」になるようだと問題です。
食事で必要な栄養をとれず、
カロリー過多で肥満の原因にも。
与えるおやつは控えめに、
1日のフード量の10%以内にとどめましょう。
フードの与えすぎは肥満の要因に。
フードを欲しがる原因には個体差がありますが、
適正量を与えているなら、スキンシップ不足など、
フードの量以外の部分で満たされていない可能性が高いです。
飼い主さんとふれあう機会を増やすと改善することも。
総合栄養食であるドッグフードの栄養を、
手作りゴハンだけで補うことは、簡単なことではありません。
また、ネットの情報には根拠がないものもあります。
犬の栄養にくわしい獣医師などが監修・発信しているネット情報か、チェックが必要です。
愛犬の好みを探したいという理由で
フードを頻繁にかえることも実はNGな行為だったりします。
体調不良を起こしたり、変化を嫌って
あまり食べなくなったりすることがあります。
犬は人間と違い、基本的には
毎日同じものを食べることで安定します。
年齢別のフードに切り替える、病気になったため
療法食に替えると言ったことがないのであれば、
毎日同じ種類のフードを決まった時間、
決まった量与えるのが愛犬の健康にとってベストです。
食事の前に愛犬のテンションが
上がることはしょうがないことですが、
興奮状態のまま吠えたり、
飛びついたりしているときに与えると
それらの行動を悪化させてしまいます。
つまりワガママな犬になってしまうということです。
こうした場合の有効な対処法は『オスワリ』コマンドです。
フードはコマンドを出してコマンド通りの行動ができたら与えましょう。
オスワリすることで落ち着くことができたら
ご飯が食べられると覚えてくれると、フードを食べさせやすくなりますよ。
多頭飼育しており、同じ時間に同じ場所で
食事を与えている場合は注意が必要です。
フードを取り合ったり、早食いになることがあります。
また、食べるペースが異なると食べるのが
遅い犬がストレスを感じやすいのです。
こうした場合の対処法としては、
別々のクレート内で食事を与えることが有効です。
それぞれの犬をクレートに入れて閉めた状態で食事を与えると、
愛犬も安心して食事することができるのでオススメです。
フードは愛犬のペースで食べさせるようにすることが大切です。
犬の性格にもよりますが、
食事中に飼い主さんが近くをウロウロしたり、
直接触ったり、つまり愛犬の食事のペースを
乱すようなことをすると早食いにつながることがあります。
大切なフードを取られまいと、飼い主さんに
噛みつくなど攻撃行動に出る犬もいるため注意が必要です。
愛犬が食事中は邪魔せずに優しく見守ってあげて下さい。
子犬やシニア犬など、食事を見る必要がある場合以外は、
食事中は愛犬と少し距離を取ってじっと見つめずに
見守ると愛犬も安心して食事することができますよ。
いかがでしたでしょうか。
適切なフードの食べさせ方は、
犬種や性格、犬が学習してきたことによっても違います。
愛犬のことを思うあまり、
フードの与え方も様々な方法を
実践している飼い主さんも多いでしょう。
しかし中には逆効果や健康上の危険につながるフードの食べさせ方もあるため、 正しい知識を身に着けて愛犬と健康ライフを送りましょう。