食べ物 2022年3月31日
栄養素満点で、健康管理に良いイメージがあるしいたけ。
人間にとっては栄養豊富なしいたけですが、
愛犬にもしいたけ(生)や干ししいたけ、出汁を食べさせても大丈夫なのでしょうか?
愛犬にしいたけを与える際の注意点や適量、栄養素などについて、ここで解説していきます。
そもそも犬は雑食であり、肉食ではないので、野菜やきのこを消化することができます。
また、きのこは旨み成分である核酸が多く含まれています。
犬は核酸を含む食べ物を好む傾向があるので、
干ししいたけなどのきのこ類の出汁なども好むと考えられています。
しいたけには、犬の健康管理に役立ついろいろな栄養素が入っています。
代表的な栄養素と働きをここで確認しましょう。
「ビタミンD」はカルシウムの吸収をサポートし、歯や骨を丈夫に維持してくれる栄養素です。
しいたけを天日干しすることで「ビタミンD」含有量が増えるため、余ったしいたけはスライスした状態で乾かしてから保存しましょう。
※しいたけなどのきのこ類には「ビタミンD」前駆体のエルゴステロールが含まれます。エルゴステロールは日光にあたると「ビタミンD」に変化するので、生しいたけより干しいたけの方が「ビタミンD」含有量が多くなります
適量の「食物繊維」を摂ることで腸内環境を整えてくれます。
「食物繊維」はお通じを良くする効果も期待でき、お腹の中をスッキリきれいにしてくれる栄養素です。
犬は人間ほどたくさんの「食物繊維」はいらなくても、ある程度の「食物繊維」が必要とされています。
野菜嫌いでも「しいたけは食べてくれる」という愛犬には重要な「食物繊維」摂取源となる食材です。
犬の食事は、炭水化物とタンパク質がバランスよく含まれたドッグフードがメインです。
人間の「主食」「おかず」「汁物」といった考え方とは異なるため、
しいたけを愛犬に与える際には、適量に留めましょう。
初めてきのこを食べた時は特には、お腹の調子が不安定になりやすく、
下痢(げり)をしてしまう犬もいます。
愛犬の様子を見ながらしいたけの量を調整して、
無理をさせないペースでしいたけを食べさせてください。
しいたけをフードプロセッサーでペーストする方法は、噛まずに食べられ、
消化にも良く、食が細い愛犬にもおすすめの調理法です。
干ししいたけの戻し汁には栄養素が多く含まれています。
干ししいたけの戻し汁を使用し、鶏のささみや野菜と一緒に軽く煮て雑炊風にすると、きのこ嫌いの愛犬も食べてくれるかもしれません。
また、飼い主の夕食の準備で使ったお出汁を取り分けて、愛犬のご飯を一緒に作るのも良いでしょう。
愛犬に手作りご飯を毎日用意するのは大変ですが、
人間と同じ食材を使って作る方法なら大きな手間になりません。
同じ食事を一緒にしていると考えるだけで
家族と愛犬の絆も深まるため、時間がある時に作ってみましょう。
愛犬にしいたけを食べさせても問題ありません。
ただし、愛犬がしいたけを欲しがった場合、加熱したしいたけを細かく切ってあげるようにしましょう。
また、過剰にしいたけを与えると嘔吐(おうと)や下痢(げり)を引き起こす可能性があるので、適量を与えるようにしてください。