食べ物 2023.02.18

犬にブルーベリーを与えるときは注意が必要。与えるメリットとデメリットを解説

犬にブルーベリーを与えるときは注意が必要。与えるメリットとデメリットを解説

犬にブルーベリーを与えても大丈夫です。

ブルーベリーにはポリフェノールや食物繊維など、
犬の健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

犬に与えてはいけないぶどうは「ブドウ科」ですが、
ブルーベリーは「ツツジ科」なので、
犬がブルーベリーを食べても問題ありません。

ただし、不溶性食物繊維が多く、
カロリーも高めなので与える量には注意が必要です。

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ブルーベリーは犬が食べても大丈夫

犬にブルーベリーを与えるときは過剰摂取に要注意

犬に与えてはいけない食べ物のひとつに、
ぶどうがあることを知っている飼い主さんは多いようです。

形状が似ているからなのか、「ブルーベリーも犬に与えてはいけないのでは?」と思ってる飼い主さんも。

フードックの案内犬

じつは、ぶどうはブドウ科、ブルーベリーはツツジ科。
ぶどうとブルーベリーはまったく異なる食べ物で、
ブルーベリーには犬に中毒を引き起こすような成分は含まれていません。

ブルーベリーには、抗酸化作用を持つアントシアニンやルテイン、ビタミンE、腸内環境の正常化や便秘の解消、
デトックスなどに役立つ食物繊維などが多く含まれています。

アントシアニン

アントシアニンは抗酸化物質であり、犬の体に良くない活性酸素の働きを抑制します。また、抗酸化物質は老化の防止に役立ち、免疫力の向上や犬の目の疲れにも効果があると言われているのです。

ルテイン

ルテインも抗酸化物質のひとつで、白内障の予防に役立ち、目の健康に役立つと考えられています。

ビタミンE

ビタミンEも同様に抗酸化作用をもち、アンチエイジングに効果があります。

食物繊維

ブルーベリーには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の改善や腸内環境を整える効果が期待できます。食物繊維自体は栄養になりませんが、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:内容物を運ぶ動き)を促すことで栄養供給の手助けとなります。

犬の体を病気や老化の原因から守る働きが期待できるものなので、
愛犬の健康サポートに取り入れてみるのもよいかもしれません。

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犬に与えてもいいブルーベリーの量は?過剰摂取に要注意

ブルーベリーは意外と糖分が多く、カロリーが高めのフルーツなので、
与え過ぎは肥満や糖尿病の原因になりかねません。

便の量を増やして排便を促す不溶性食物繊維が豊富なので、
過剰摂取すると便秘の解消どころか、かえって便が出にくい状態になることもあります。

フードックの案内犬

犬に与えてもいいブルーベリーの適量は一日に与える食事量の10%以下です。
おやつとして、少量から与えることをおすすめします。

犬の体格ごとの一日に与えてもいいブルーベリーの目安は以下のとおりです。

超小型犬(体重4kg未満)
3粒から10粒
小型犬(体重10kg以下)
11粒から20粒
中型犬(体重25kg未満)
21粒から35粒
大型犬(体重25kg以上)
36粒から50粒

※上記の量はおおよその目安であり、実際の犬の体格や運動量によって異なります。

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ブルーベリーのおもな栄養素|約13%が炭水化物で高カロリー

ブルーベリーのおもな栄養素|約13%が炭水化物で高カロリー

ブルーベリーに含まれるおもな栄養素 ※数値は可食部100gに含まれる成分

エネルギー48kal
水分86.4g
タンパク質0.5g
脂質0.1g
炭水化物12.9g
灰分(無機質)0.1g
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犬がブルーベリーを食べるメリット|強い抗酸化作用で病気の予防とアンチエイジング

犬がブルーベリーを食べるメリット|強い抗酸化作用で病気の予防とアンチエイジング

ブルーベリーに含まれる栄養素のなかでも、とくに犬の体に役立つものを以下に紹介します。

アントシアニン|抗酸化作用と抗炎症作用、血糖値の上昇も抑制

健康志向の高まりのなかで、
ポリフェノールが持つ抗酸化作用が注目されています。

ポリフェノールは、現在のところ約8000種類もあるといわれており、
なかでも大豆の含まれるイソフラボンや緑茶に含まれるカテキンはよく知られているところです。

ブルーベリーの代表的な栄養素して挙げられるアントシアニンも、
そんなポリフェノールの一種。犬の体内で毛細血管を強化したり、
細胞の酸化を防いだりして、犬の健康維持と病気の予防、若さの維持に役立ってくれます

また、一般的には「ブルーベリーは目によい」というイメージがあるようです。

たしかに、ブルーベリーの主成分である「アントシアニン」には、
目の網膜の血管や神経の細胞を保護する働きがあるという実験結果が報告されています。

しかし、これは人間に関する研究結果であって、同様な効果が犬の目にも有効かどうかは、
今のところ明らかにはなっていません。

犬の高齢化が進むなかで、アントシアニンを成分とする犬用サプリも市販されていますが、
白内障の予防や視力維持に直接効果があるかどうかは残念ながら不明です。

ルテイン|抗酸化作用、皮膚の健康効果も

ブルーベリーには、アントシアニンと同様、
目によいといわれている成分「ルテイン」も多く含まれています。

ルテインには、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用のほかに、炎症を抑制する作用があります。

人間も犬も、目の中に入ってくる光の屈折を調節して網膜に映し出すことで、
面前のものが「見える」わけですが、強い紫外線を浴び続けることや老化によって、
水晶体の細胞が酸化して機能が衰えたり、白く濁ったりしてしまいます。

ルテインには、その原因となる細胞の酸化を防ぐ作用があることから、
視力の維持や白内障の予防に役立つと考えられています。

ただし、ルテインが人間の目に及ぼす有効性については証明されていますが、
同様の効果が犬の目にも当てはまるのかどうかは、今のところわかっていません。

もともと水晶体にはルテインが含まれていますが、
加齢によってその量は減少していくことは事実なので、効果を期待して食べ物やサプリメントを与えてみるのもよいかもしれません。

また、ルテインには皮膚表面水分量や脂質量を増やす効果も報告されています。
皮膚が乾燥しがちな犬にルテインを多く含むブルーベリーはおすすめです。

ビタミンE|抗酸化作用、免疫力UP

ビタミンEは、「トコフェロール」とも呼ばれている栄養素で、
細胞膜が酸化するのを防ぐ作用があり、愛犬の健康維持と病気予防、アンチエイジングに役立つと考えられます。

ビタミンEがより効率的にその作用を発揮するためには、
ビタミンCと一緒に摂取することが必要ですが、
ブルーベリーにはビタミンEとCの両方が含まれているのでより効果が期待できそうです。

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犬がブルーベリーを食べるデメリット|過剰摂取は便秘や肥満、糖尿病の原因に

犬がブルーベリーを食べるデメリット|過剰摂取は便秘や肥満、糖尿病の原因に

抗酸化作用や免疫力アップなど、犬の体にいい成分が豊富なブルーベリーですが、
多量に摂取すればかえって健康を損ねる原因にも。ブルーベリーの過剰摂取によるデメリットを知っておきましょう。

食物繊維|不溶性食物繊維は摂りす過ぎると排便困難に

腸内環境を健康に保ち、正常な便通を維持するために、
食物繊維が大事なことはよく知られています。

しかし、食物繊維には2種類あり、
そのバランスが大事であることを知っている飼い主は意外に少ないようです。

じつは、食物繊維には水に溶ける性質の「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があり、
その両者をバランスよく摂取することが、腸内環境を正常に保ち、便秘や下痢の予防につながります。

ブルーベリーには、これら2つの食物繊維が含まれていますが、
可食部100gに含まれる量を比較すると、不溶性食物繊維は水溶性の約6倍。

不溶性食物繊維は腸の中で水分を吸って大きくなり、
便のかさを増やすことで腸を刺激し排便を促す作用があります。

不溶性食物繊維が多くなり過ぎると、便が大きくなり過ぎたり、固くなり過ぎたりして、
かえって排便が困難になってしまいます。愛犬にブルーベリーを与えるときは、不溶性食物繊維の過剰摂取にならないよう注意が必要です。

高カロリー|糖分が多く高カロリー

ブルーベリーは可食部100gあたり48kcalと、
比較的ハイカロリーな果物です。

犬は甘いものを好むので、ブルーベリーのおいしさを知った愛犬が「もっとほしい」とねだるかもしれませんが、
与え過ぎは肥満や糖尿病などの原因になります。

おやつで与えるときは、一日に必要なカロリーの1割を超えないようにし、
ブルーベリーを与えた分、主食の量を減らして、1日の必要摂取カロリーを超えないようにしてください。

食物アレルギー|タンパク質にアレルギー反応を示す場合も

ブルーベリーにはタンパク質が含まれています。

食物アレルギーは、タンパク質に免疫機能が過剰に反応して起こるものなので、
ブルーベリーを食べてアレルギーを起こす犬が稀にいます。

もし、ブルーベリーを食べたあとに、
愛犬がやたら体を掻いていたり皮膚が赤くなっていたりするのを発見したら、
アレルギー(性皮膚炎)を疑いましょう。

とくにコッカー・スパニエルやスプリンガー・スパニエル、ボクサー、コリー、ダルメシアンなどの
犬種に食物アレルギーが出やすいという報告があるので、該当犬種の飼い主さんはとくに注意が必要です。

また、食べたあとに下痢や嘔吐があった場合も、アレルギーかもしれません
その後はブルーベリーを与えるのをやめてください。

ブルーベリーを食べると腎不全になるってホント?

インターネット上で、「ブルーベリーを与えると
中毒症状(急性腎不全)が起きる」という情報を見かけますが、
そのような報告は数件あるものの、その原因となる物質や量は判明しておらず、
現時点で科学的証拠となる情報は得られていません。

腎疾患の治療中、高齢で腎臓機能が低下している犬の場合は、
念のため、与えてよいか獣医師に相談してみることをおすすめします

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犬にブルーベリーを与えるときの注意ポイント|加工品は与えないで

犬にブルーベリーを与えるときの注意ポイント|加工品は与えないで

犬にブルーベリーを過剰に与えてしまうと、嘔吐や下痢などの消化器症状を起こしてしまう可能性があります。また、ブルーベリーは甘く、犬が好む味なので、与えすぎると癖になってしまい、ドックフードを食べなくなってしまうかもしれません。

食材の処理の仕方

ブルーベリーは基本的に生のまま与えることができます。しかし、そのまま与えると消化器官に詰まらせてしまう可能性があります。そのため、細かくカットしたり、ペースト状に潰したりして与えようにしましょう。

また、アントシアニンやルテインは熱に弱いため、加熱するよりも生のまま与えるほうがおすすめです。

アレルギー

ブルーベリーには犬にとって中毒となる成分は含まれていません。ただし、愛犬の体質に合わない場合は、嘔吐や下痢などの消化器症状や、発疹のような皮膚症状が出てしまう可能性があります。

いきなり許容量を与えるのではなく、まずはひと粒を潰して与え、犬の体に変化がないかを確認するようにしましょう。

調理方法

ブルーベリーは洗って生のまま与えて大丈夫です。
過熱して与える場合は、砂糖などの糖分は加えないでください。

ブルーベリーの加工食品

人間用に作られているブルーベリーの加工食品は与えないほうがいいでしょう。

ブルーベリーには、ジャムやヨーグルト、ケーキ、ジュースや缶詰などは砂糖が多く使用されており、犬にとっては濃い味付けとなっています。

フードックの案内犬

とくに、ブルーベリージャムはたくさんの糖分を加えてあるので、
安易な気持ちで舐めさせたりしないようにしましょう。

また、冷凍のブルーベリーをそのまま愛犬に与えると、
お腹を冷やしてしまい、下痢の原因になりかねません。

夏季以外は生のブルーベリーが手に入りにくく、
冷凍を利用する場合は、必ず常温に戻してから与えてください。

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ブルーベリーは犬が食べてもOK!ただし、与え過ぎないよう気をつけて

ブルーベリーは犬が食べてもOK!ただし、与え過ぎないよう気をつけて

「目にいい食べ物」として人気のブルーベリー。

犬の目に及ぼす効果はまだ明らかになっていないものの、
アントシアニンやルテイン、ビタミンEなどの抗酸化作用のある成分が豊富なので、
犬の体によい果物だといえるでしょう。

ただし、体によい食べ物でも、食べ過ぎればかえって体によくない作用を及ぼすこともあるので、
与え過ぎには要注意。適量を守って愛犬の健康をサポートしてあげましょう。

犬には与えてはいけない食べ物や、注意したい食べ物があります。確認しておきましょう。

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ブルーベリーは犬が食べてもOK!ただし、与え過ぎないよう気をつけて

ブルーベリーは犬が食べてもOK!ただし、与え過ぎないよう気をつけて

犬が嘔吐や下痢などの消化器症状を起こしているときや、体調が優れない場合はブルーベリーを無理に食べさせないほうがいいでしょう。また、次のような場合も避けてください。

食物アレルギーの懸念がある犬

愛犬に皮膚症状や消化器症状があり、食物アレルギーの疑いがあるときは、いきなりブルーベリーを食べさせないようにしましょう。

また、アレルギー用の療法食を与えていたり、食事の制限をしていたりする場合は、ほかのものを食べると効果がなくなってしまう可能性があります。これらの場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。

尿路結石を患っている犬

尿路結石があり、尿路結石に対する療法食を与えている犬にもブルーベリーを与えないようにしましょう。尿路結石用の療法食はミネラル成分が細かく決まっているため、療法食以外のものを与えると効果がなくなってしまう可能性があります。

消化機能が弱い犬

消化機能が未成熟な子犬やお腹を壊しやすい犬にブルーベリーを与えると、体調を崩すおそれがあります。愛犬の成長度合いや、健康状態をしっかり確認してから与えるようにしましょう。

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まとめ「ブルーベリーはおやつとして適量を潰して与える」

ブルーベリーには犬にとって有益な成分が含まれていますが、与えすぎは良くありません。上記の適量を参考におやつとして、喉に詰まらせないように刻む、潰してから与えましょう。

また、アレルギーが疑われる犬や尿路結石を患っている犬、消化機能が弱い犬にはブルーベリーを控えてください。

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