しぐさ・生態 2022年1月7日
ワンちゃんが留守中にいたずらをしたとき、
帰宅後に注意したとします。「ダメって言ったでしょ〜!」。
でも犬はなんのことだかわかりません。
米国獣医動物行動学研究会の宣言では、
「もし罰を与える際は、問題行動が起こってから1秒以内、
または次の行動を起こす寸前に与えないと意味がない」とされています。
注意をするとき、飼い主さんはアスリート並みの反射神経で叱ったあげなければなりません。
終わったあとに注意しても犬には伝わらず、
いたずらをくり返してしまうようになります。
これほどに犬を叱ることはむずかしいので、
最近の犬のしつけは「ほめて伸ばす」が主流になっています。
しっぽを追いかけてぐるぐる回ってる⋯
自分のしっぽを追い回す犬の行動を「尾追い」と言います。
遊びの一環であることも多く、また、ノミ・ダニが気になるとき、
アレルギーを発症したとき、
門腺がかゆいときにも尾追いをし、
春先によく見かける行動です。
ただし、次に当てはまる場合は、
極度の不安やストレスを打ち消すために
特定の行動をくり返す「常同障害」の可能性があります。
急に、頻繁に尾追いをするようになった
やめるように声をかけても無視して続ける
ひどくなると、自分のしっぽを噛みちぎってしまうこともあります(柴犬などに多いです)。
常同障害が疑われる場合は、早めに病院で診てもらいましょう。