ライフスタイル 2022年2月14日
避妊していない女の子わんちゃんの生理”ヒート”は
一般的に『ヒート』『発情』と呼ばれて、人間の生理とは異なります。
なかには体調を崩す子もいるのでその周期や仕組みを理解しましょう♪
犬の生理は「ヒート」と呼ばれています。避妊をしていない女の子のわんちゃんであれば、
必ず迎えるのがヒート(生理)です。
愛犬のはじめてのヒート(生理)ともなると飼い主さんは、いろいろと心配なことが増えると思います。
「愛犬の陰部が腫れているのでは?」「出血の他にもおりものが出ているけど大丈夫?」などの不安が募ると気が気ではありません。
大切な愛犬のために、まずは犬のヒート(生理)について知ることが大切です。
などがあります。
犬も人間と同じように、妊娠・出産するための身体の準備がスタートしていきます。
犬の生理が始まるのは、性成熟後です。
ここからは、犬の生理の期間やサイクルについてみていきましょう。
犬の生理は、通常生後6〜10ヶ月頃に始まると言われています。
個体差がありますので、生後1年経過してから始まる犬もいます。
その後は小型犬で5〜7ヶ月、大型犬の8〜12か月の間隔で、年に1〜2回生理があります。
高齢になるにつれ生理の間隔が開き出血量も減っていきますが、人間のような閉経はありません。
先に《発情前期→発情期→発情休止期→無発情期→発情前期》といったサイクルについて述べましたが、
犬の生理とこのサイクルとの関係について詳細にご紹介します。
①発情前期:期間は約3~27日(平均8日)。血中のエストロゲン(女性ホルモン)が上昇し、陰部の膨らみや出血が始まります。
この時期のメス犬は落ち着きなく頻尿になります。
フェロモンを含んだ尿でマーキングをしてオス犬を引きつけますが、まだこの時期は交尾を許しません。
②発情期:期間は5~20日(平均10日)。出血が少なくなり、この期間に入ると2〜3日で排卵が起こります。
排卵前後5日間は、妊娠が可能な期間です。
この期間は出血が止まったように見えたり、量が少ないことで生理が終わったように見えますが、
前述したように人とは異なり犬は出血が終わってから受精が可能となるため、十分に気を付けないと愛犬が望まない妊娠をしてしまう時期なので、オス犬との接触には十分注意する必要があるでしょう。
③発情休止期:期間は約2ヶ月。出血が完全に終わり、オスを受け入れることがありません。
これに続いて約4~8ヵ月の無発情期を迎えます。
このサイクルを繰り返して、再び生理が始まるのです。
出血している期間は約8日前後、長いときには2〜3週間となります。
量が減ってきて色も薄くなりますが、完全に生理が終わったという意味ではありません。
また、出血の量が少なかったり、犬が舐めてしまうこともあります。
確認するには、愛犬の陰部のふくらみをチェック。
また、1ヶ月を超えて出血がある場合は病気の可能性もあるので、動物病院に相談しましょう。
人間の生理痛の原因のひとつとしては、子宮の内壁や血液の塊がはがれることで痛みが起こることが挙げられます。
犬の場合は、生理そのものが「子宮内膜の充血によるもの」であるため、痛みはないとされていました。
しかし、体の変化により生理痛は存在し、時には寝込むこともあるようです。
また発情中でホルモンバランスが崩れ、
精神的に不安定な状態になっていることも、生理痛やPMSとして考えられることもあるようです。
飼い主さんにとって愛犬の生理は、戸惑うことも多いでしょう。
はじめての生理でなくても、
状況によって犬の体調が変化することもあるため、毎回注意して観察したいものです。
またヒートにより
食欲不振、睡眠時間が長くなる、神経質になることもあるのでこの期間はわんちゃんの負担にならないように
トリミングサロンやお家シャンプーなど控えましょう🥺
犬のヒート(生理)に似た症状として「子宮蓄膿症」や「膣炎」さらに「膀胱炎」などの病気があります。
「子宮蓄膿症」は放置すると子宮破裂となる可能性が高く、一刻を争います。
子宮蓄膿症が疑われる場合は早急にかかりつけの病院に相談しましょう。
なお、子宮の病気ではありませんが「膀胱炎」も尿の中に血液が混じることがあり、ヒート(生理)と間違うことがあります⚠︎