しぐさ・生態 2023年2月1日

犬はミミズの匂いが好き?体をこすりつけたり食べたりする理由・対策を紹介

犬はミミズの匂いが好き?体をこすりつけたり食べたりする理由・対策を紹介

大好きな散歩中、地面にミミズが転がっているのを見ると
犬が突然ミミズの死骸に体を擦りつける光景に出くわした事はありませんか?

フードックの案内犬

ミミズを食べることは大きなリスクはないものの、体調不良や寄生虫感染の恐れがあります。

どうして犬はミミズが好きなのか、食べるのをやめさせる方法について深く考えてみました。
地面にミミズがいると、どうしても避けて通れない犬を飼っているあなた、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬がミミズにすりすりと体を擦りつける理由

犬がミミズにすりすりと体を擦りつける理由

よく地面やコンクリートの上で干からびたミミズを見かけることがあると思います。

そんな干からびたミミズに愛犬は飛びつき、
ミミズに対して体を擦りつけようとしませんか?
実はこの行動、犬の野生時代に培った習性が大きく関係しています。

犬はミミズの匂いが大好き

犬にもよりますが、野生時代の習性からミミズは犬に好まれる匂いであると言われています。

フードックの案内犬

猫で例えると「マタタビ」のようなもので、犬にとってミミズはうっとりする魅力的な匂いのようです。

ちなみに、犬が一番好きな匂いは、死んでから少し時間が経ったミミズです。
人間としては近寄りたくないものですが、犬は腐りかけの臭いにおいが好きだからです。

そのため、死んだばかりやすっかり干からびてカラカラになったものより、
死んでから少し時間が経過した、腐りかけのものに惹きつけられるようです。

自分の匂いを隠したい

犬がミミズに体を擦りつける理由として、
自分の匂いを隠したいことが原因の1つとも言われています。

こちらも野生時代の習性でもありますが、
犬は狩りをする場合、相手に匂いがバレないよう自分の匂いを隠すためにミミズの匂いを付けていたと考えられています。

フードックの案内犬

自分の匂いを隠していた野生の名残で、敵が自身の匂いで追ってこないようカモフラージュしているようです。

そのため、本能の1つで犬がミミズに体を擦りつけると思われます。

好きな匂いを付けると癒やされる

腐敗臭が犬にとってはかぐわしい香りなので、ミミズにスリスリします。
その匂いをまとっていると癒やされるためです。

フードックの案内犬

臭いにおいの他に、犬が好きなにおいのひとつに飼い主さんのにおいがあります。
脱いだ服の上に犬が寝ていたという経験がある飼い主さんもいると思います。

つまり犬は自分が好きなにおいを自分につけることで安心できるのです。

犬がミミズを食べても大丈夫?寄生虫が心配

犬がミミズを食べても大丈夫?寄生虫が心配

散歩中、犬の口が動いているため何を食べているのか確認したところ、ミミズを食べており、ミミズを取り出そうとしたところ、飲み込んでしまったという経験した飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

この時、飼い主様はミミズを食べて問題はないか?と考える方が多いと思います。

基本的に害はない

基本的に害はない

生きているミミズ、死んだミミズを犬が食べても基本的には問題ありません。
ミミズは漢方薬にも使われており、血行促進や利尿作用、解熱作用や鎮痛作用などの効果があります。

フードックの案内犬

体に良い作用があるため、野生時代の犬は体に不調が出た場合、ミミズを薬代わりに食べていたかもしれませんね。

下痢や嘔吐が見られる場合はすぐ病院へ

下痢や嘔吐が見られる場合はすぐ病院へ

ミミズを食べてしまった場合、基本的には問題ありませんが、しばらくは犬の様子や体調に変化が無いか様子を見てください。

フードックの案内犬

ごくまれに、ミミズを食べることで毛細線虫という寄生虫が移ることがあるようです。

野良猫や外に出る生活をしている猫がミミズを食べたときに感染する事例が多いようですが、犬も感染するリスクはあります。

犬の体調が悪くなった場合は、すみやかに動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらうようにしましょう。

犬にミミズにすりすり・食べるのをやめさせる方法

犬がミミズを食べても大丈夫?寄生虫が心配

しつけで愛犬にミミズにすりすり・食べるのを防ぐことは難しいですが、ある程度予防することはできます。

雨上がりの散歩コースに注意

干からびたミミズに遭遇しやすいのは、ミミズが住みやすい腐葉土のそばのアスファルトです。

ミミズは普段は土の中にいる生物ですが、皮膚呼吸をする生物なので、雨が土の中にたくさん浸み込むと呼吸ができなくなり、地表に出てきます。

体の多くが水分でできているミミズは、雨が上がった後アスファルトが高温になると干からびるのです。

アスファルトの遊歩道がある花壇多い公園、草むらや畑が多い場所などを避け、地面が硬い芝生の多い公園や住宅街などをお散歩しましょう。

シャンプーの後に注意

シャンプー後の愛犬は、飼い主さんにとっては良い匂いがしますが、犬自身にとっては落ち着かない匂いです。自分の匂いではありませんし、犬が好きな匂いでもないでしょう。

そのため「早くシャンプーの匂いを消したい」
「慣れ親しんだ匂いをまといたい」という欲求から匂い付け行為に対する欲求が高まる可能性があります。

シャンプーと雨上がりのお散歩が重ならないようにするといいですね。

上手な散歩を心がける

犬がミミズに体をすりすりすることを叱ってやめさせるのではなく、ミミズに負けないくらい飼い主さんを好きにさせることです。

名前を呼べば、意識がすぐに飼い主さんへいくことが理想です。

ミミズを見て叱るのではなく、ミミズを見つけても「名前を呼ばれたら行かない」「いつもと違う行動をするときは飼い主さんを確認する」などのルール作りをしておくといいでしょう。

犬の習性を理解しましょう

犬の習性を理解しましょう
  • 犬はミミズの匂いが大好きです
  • 犬がミミズを食べることはリスクは低いものの、リスクはあります
  • 犬がミミズにすりすり・食べるのをやめさせるには避ける工夫が必要です

干からびたミミズに体をすりすりする行動は、犬にとっては楽しい行動です。

必ずしもやめさせなければいけない行動ではありませんが、衛生面や食べてしまうことを考えれば「いい行動」とはいえないでしょう。

犬にとってミミズにスリスリする行動は本能であり、飼い主さんが理解してあげるべき行動です。「しつけをするのか」「出会わないように対処するのか」愛犬と飼い主さんにとって良い方法を見つけましょう。

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